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コイヌールとはペルシャ語で『光の山』と言う意味らしい。
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立て続けに2冊・・・。

小手鞠るいさんの本を読みました。

①好き、だからこそ
②サンカクカンケイ

この2冊には、岡山の景色が出てきます。もうめちゃくちゃ懐かしい。

小手鞠さんは岡山出身の方みたいですね。岡山市の描写が、ハッキリしてる。烏城(岡山城)の周辺の鶴見橋とか月見橋とか相生橋とか、旭川とか、その川に浮かぶボートのこととか・・・・。一瞬にして、記憶がよみがえりました。私も一時期、後楽園の近くに住んでいたので、その辺のことは今でもすぐに思い出せるんです。竹久夢二の美術館があって、そこにあった柳の木とか、春に後楽園のあたりに咲き乱れる桜の花とか・・・その他にも色々。桜の季節の桜吹雪はキレイですね。はかないけど。。。。

なんか読んでいて、むちゃくちゃ懐かしくなりました。どちらの方にも、岡山の町の描写があります。

①好き、だからこそ
こちらは、短編として読めます。が、実は繋がってる。その時によって、その話の語り手は違っていたとしても。基本的には、ふうことごんちゃんの話が基本です。ふうことごんちゃんは、夫婦でした。しかし、ごんちゃんの不倫のせいで別れます。これが1つ目。

2つ目は、ごんちゃんの再婚した奥さんのお話。(1つ目の話で、ごんちゃんが浮気をしたのはこの人です。)ごんちゃんを待ってる・・・女の人から電話がかかってきて、出て行ったごんちゃんの帰りを待つ話。

3つ目は、ふうこは河野さんと言う人と出会い、付き合い始める。そのころ、前の職場でお世話になっていた人が、がんでよくなくて、お見舞いに京都に戻る。そのことから、ごんちゃんに電話してしまい、一晩を過ごしてしまう。(完全に2つ目の話と繋がってますね。)

4つ目。河野さんとふうこは、お互いに忘れられない人がいる。ふうこはもちろん、ごんちゃん。河野さんは元奥さん。元奥さんは自殺して死んでしまった人。お互い忘れられない人がいることを承知で付き合っている。その元奥さんの話。(ここで岡山の描写が出てきます)

5つ目。河野さんとふうこはアメリカにいる。そこに留学生のわかなちゃんが・・・ごんちゃんと再婚した洋子さんの連れ子がわかなちゃん。わかなちゃんは、河野さんに興味を持ってしまい。。。。。それでも、最後にまたしてもごんちゃんのために、ふうこは車を飛ばすのです。

ふうこの気持ちはわからんでもない。でも・・・なんだかどれが正しいのかどれがいいのか、正直、なんだかよくわからなくなっちゃって。ものすごく、切ない気持ちになってしまいました。

でも、リカはやっぱり浮気とかしないで、リカのことだけ思ってくれる人がいいです。

②サンカクカンケイ
これは、岡山の子の話。。。。この話は、いいかも、あかね・龍也・俊輔の三角関係。

あかねは龍也に恋焦がれ、龍也の後を追って、京都の大学へ。こんな書き方をしてしまうと、身も蓋もないけど、龍也にとってあかねって都合のいい女状態だったんだと思う。俊輔は、あかねのことをずっと思い続けている。

こんなとき、普通に考えればだけど、第三者からみたら、「俊輔にするのがいいに決まってるやん!」となるわけだけど、本人は夢中だからそんなことわかるわけもなく・・・。時間を重ねるしか気がつく方法もなく。。。。

でも、これは三部作の中でもラストが一番気に入りました。よかったです。

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